農福連携プロジェクト Horse & Mush
Horse
馬たちが現役引退後も安心して
生きていくことが出来る
持続可能な仕組みを作りたい
年間約7000頭の生産頭数があるサラブレッド。
優勝し、有名になれる馬はごく僅か。競走馬として活躍出来ず、
また乗馬としても活躍できなかった馬たちの居場所は、
日本にはまだまだ限られたものしかありません。
競走能力や競技能力以外の可能性を持った馬たちは多くいますが、
経済的な飼育コストの大きさや場所の問題等で、
セカンドキャリアを構築できるだけの時間、環境を作ってあげる事は、
現代社会の仕組みではなかなか難しいものです。
この時間を作り出すことが出来れば、命も繋がり、
その馬たちの周囲には、新たなHAPPYが生まれるはず!
私たちはそのための仕組みづくりにチャレンジする、
馬たちが主役の農場です。
Mushroom
きのこの種類の中で
世界一食べられているマッシュルームは
馬厩肥(ばきゅうひ)から生まれました
マッシュルームの歴史は古く、
ギリシャ時代から食べられていたと言われていますが、
人工栽培の歴史は比較的新しく、
確立したのは17世紀のフランスです。
当時の文献には「培地づくりに馬厩肥を使うこと」と記されており、
私たちもそれにならい、馬の資源である馬厩肥をベースとした
培地づくりに取り組んでおります。
また、八幡平は国産マッシュルームの産地の中で最も標高が高く、
冷涼な環境と乾燥した空気、そして岩手山や八幡平からの
伏流水が
ベースとなる湧水「金沢清水」水系の
良質な水で栽培する事で、
香り豊かで身の引き締まった
歯ごたえの良いマッシュルームとなります。
Horse & Mush
人を豊かにしてくれる食は、
馬の未来を考えた先にありました
日本には古くから、馬と乗り手が心を通い合わせて走る様子から、
ひとつひとつがなだらかに連携することを表す
「人馬一体」という言葉があります。
人も、馬も、誰もが共生し、連携することで価値を見出せるような、
そんな活動を目指し、私たちは「農福連携」
(農業と福祉が連携すること)に取り組んでおります。
HORSE & MUSH 馬ときのこ
HORSE & MUSH 馬、そして、きのこ
「そして」は次のため、未来を創るために使う言葉。馬の未来を考え、
誰もが取り組める活動を通して、
“人を良くする”と書く「食」(きのこ)を生み出すことが出来ました。
Happy People make Happy Horse!
Happy Horse makes Happy people!!
これは私たちの大切な合言葉です。幸せな未来に向かって、
みんなでひとつずつ進んでいきたい。
そう思いながら、馬、人、きのこ、私たちは共に育みあっています。
農福連携プロジェクト Horse & Mush
この取り組みをより良いものにし、持続可能な活動にするためには、
馬たちの存在と共に、関わってくださる「人」の存在が欠かせません。
日々のお世話とコミュニケーションがあるからこそ
馬たちの生活は成り立ち、
マッシュルームの栽培においても、
水をやり、
様子を見て育ててあげることは毎日の積み重ねです。
この日々の営みは、人の生活にとっても大切なことだと思います。
馬たちにとっても、マッシュルームにとっても、人にとっても、
日々の良いリズムを作っていくこと。
それが私たちの目指す持続可能な農福連携のあり方です。
船橋 慶延Yoshinobu Funahashi
大阪府出身。東日本大震災をきっかけに岩手県八幡平市に移住。岩手県八幡平市にて、引退した競走馬の飼育・育成をしながら、その馬ふん堆肥と八幡平市の地熱を活かした循環型農業で、「八幡平マッシュルーム」の栽培を行う。香りと食感が特徴的な「八幡平マッシュルーム」地元のみならず、多くの人を魅了する八幡平を代表する食材のひとつ。